遺伝性ミオパチー

ミトコンドリア脳筋症

3.MERRF

Myoclonic epilepsy associated with ragged red fiber(MERRF)ではミトコンドリア異常にミオクロヌスてんかんを主症状とし、筋力低下、小脳失調、知能障害、難聴、心筋症など他のミトコンドリア病と共通が症状がみられる。約80%にミトコンドリア遺伝子8344のA → G点変異がみられるが、他の例のいずれにもリジンtRNA 遺伝子内の点変異が報告されている。

筋病理学的には ragged red fiber がみられ、COX活性低下線維がめだち、ragged red fiber の多くで同活性低下が見られる。MELAS とMERRFの発現型を併せ持つ m.3291T > C の変異例が報告されている(Keilland, 2016)。また、脂肪腫を合併する例があり、Ekbom 症候群とよばれる。 (Fig.34)。

Fig.34
MERRF の1例に見られた ragged red fibres

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