免疫染色法は抗原抗体反応を利用して特異的なタンパク質を検出する方法である。
可視化する際に、酵素の活性を利用する染色法を酵素抗体法という。
ポリマー法・標識酵素ペルオキシダーゼ
1 | 脱パラフィン | キシレン | 3槽、各10分 |
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2 | 脱キシレン | 100%エタノール | 3槽、各5分 |
3 | 浸水 | 95%、70%エタノール | 各5分 |
4 | 流水洗 | 水道水 | |
5 | 水洗 | 蒸留水 | |
6 | 内因性ペルオキシダーゼ阻止 | 3%過酸化水素水 | 15分 |
7 | 流水洗 | 水道水 | |
8 | 水洗 | 蒸留水 | |
9 | 抗原性賦活化処理 | 0.01Mクエン酸バッファー、 pH6.0 | オートクレーブ、10分、120℃ |
10 | 流水洗 | 水道水 | |
11 | 水洗 | 蒸留水 | |
12 | 洗浄 | PBS | 3回、各5分 |
13 | ブロッキング | 10%正常動物血清+0.01%アジ化ナトリウム | 15分〜1時間以上、室温 |
14 | 一次抗体 | 一晩、4℃ | |
15 | 洗浄 | PBS | 3回、各5分 |
16 | 二次抗体 | HRP-ポリマー標識二次抗体 | 室温 |
17 | 洗浄 | PBS | 3回、各5分 |
18 | 発色 | DAB | およそ1〜15分。顕微鏡で発色を確認する |
19 | 流水洗 | 水道水 | |
20 | 水洗 | 蒸留水 | |
21 | 核染 | ヘマトキシリン染色液 | 1分 |
22 | 色出し(流水洗) | 水道水 | 15分 |
23 | 脱水 | 70%、95%エタノール | 各5分 |
24 | 脱水 | 100%エタノール | 3槽、各5分 |
25 | 透徹 | キシレン | 3槽、各10分 |
26 | 封入 |
抗原抗体反応の検出には、直接法やABC法、LSAB法、ポリマー法など様々な方法がある。
また、それぞれの検出方法に応じて様々な検出キットが各社から販売されている。以下に神経病理解析室で使用しているキットをご紹介する。
ビオチン標識二次抗体とアビジン-ビオチン標識酵素を用いる。標識酵素はペルオキシダーゼとアルカリホスファターゼ、グルコースオキシダーゼの三種類。
ビオチン標識二次抗体とストレプトアビジン標識酵素を用いる。標識酵素はペルオキシダーゼとアルカリホスファターゼ。
酵素と二次抗体が標識されたポリマー試薬を使用する。標識酵素はペルオキシダーゼとアルカリフォスフォターゼ。
抗原決定基がホルマリン固定によってマスクされて、抗体と結合できなくなることがある。そこで、抗原賦活化処理によってマスクされた抗原決定基を露出させ、抗体と結合できるようにする。
抗原賦活化処理には加熱処理、蛋白分解酵素処理、ギ酸処理がある。
※基本は0.01Mクエン酸緩衝液、pH6.0で加熱する
※ Aβなどギ酸処理が必要な抗体がある
※ 二次抗体と同じ動物種の血清を用いる。