Frequently Asked Questions

Gomori’s one step trichromeで染色開始前に二クロム酸カリウムや過マンガン 酸カリウムでの媒染処理は不要ですか?

神経病理解析室では媒染処理はしないで染色しています。

膠原線維の染色法はGomori’s one step trichrome以外にも色々あって、媒染が必要となる染色法もあります。Gomori’s one step trichromeは媒染がないため手間のかからない染色法として 神経病理解析室に伝わっています。

比較的短時間で染色できるので気軽な染色法なのではないかと思います。

媒染無しで染色したところ、とても良好に染色できました。

大型スライドグラスでの染色に使われている染色かごと染色瓶はどこで手に入るものかお教えてください。

私達は75✕105mmと76✕52mmのスライドグラスを染色する際に、大型の染色かごと染色瓶を活用しております。染色かごと瓶は共に特注品です。

染色カゴ(染色カゴは取手が取り外せるようになっております)
カゴ:36✕78mm高さ35mm
取手:高さ80mm、持ち手部分75mm

染色瓶:内径90✕50mm, 高さ130mm, 厚み3.8mm
染色瓶の蓋:105✕65mm, 厚み3.8mm

頭部外傷剖検例においてHE染色で脳挫傷と神経細胞の虚血性変化を、βAPP染色で白質の走行に沿った陽性像を確認しました。外傷特異的な軸索損傷の検索にGB染色とSMI31染色は使えますか?

HEや銀染色、βAPP染色は外傷以外の要因による軸索障害も検出します。外傷特異的に軸索障害を検出する染色法はありません。

軸索腫大の検出には、GB染色よりボディアン染色の方が適しております。ただし、ボディアン染色は正常な軸索も染めますので軸索腫大の検出は慣れていないと分かりづらいと思います。βAPP陽性となった部位をよく見ていただければと思います。

SMI31染色は基本的にはボディアン染色と同様の染色像が得られます。ボディアン染色は軸索のほかに細胞成分や血管なども視覚化しますので、SMI染色の方が見やすいと思います。

パラフィン包埋後に組織が割れていることがあります。どうしたら良いですか?

組織の割れが固定前と固定後のどちらで生じているのか見極める必要があります。

  • 固定前に機械的な圧力などで組織が損傷を受けると、好酸性になったり、細胞成分が変形することがあります。HE染色標本で、割れた部位と周囲の組織の色合いや細胞成分の形態が極端に異なるか確認しましょう。
  • 脱水時に組織が収縮する際に、組織が割れる可能性もあります。脱水の条件を見直してみましょう。

切片厚を厚くし薄切した際に、40℃の蒸留水にスライドガラスを静かに沈めることで切片を浮かせ伸展させてのせる過程で、どうしてもシワがよってしまいます。シワを寄せないコツなど教えてください。

シワが入る時の応急措置として、

  1. お湯の温度を変える
  2. 切片をお湯で伸ばす時間を変える
  3. 薄切するときにブロックを冷やす

など試してみても良いかもしれません。

メセナミン銀染色について質問です。「最新 染色法のすべて」という教本のプロトコルにて、メセナミン銀液は1~2時間、塩化金液は3時間以上とありますが、それくらい必要でしょうか?

メセナミン銀液は1時間したら様子を見て1時間15分から30分程度で引き上げても良いと思います。途中顕微鏡で染色性をチェックしながら良い時間を決めてみてください。

塩化金は濃度を濃くして短くすれば良いのではないでしょうか。1%にして30分から1時間程度でも良いと思います。塩化金は背景処理をするための行程です。背景がきれいなら短めに強いようなら長めに調整してみてください。

ガリアス・ブラーク染色について質問です。還元液AをB液に指示通りに混ぜたところ、透明にはならず薄く白くなりました。B液にA液の硝酸アンモニウムに硝酸銀を混ぜた段階でうす白くなりました。これはこのまま進めても染まるのでしょうか?

白く濁ったものは銀が析出しておりますので使用せず廃液として処理してください。

A液をピペッターで少量ずつ混ぜると良いと思います。

最新染色法のすべて という教本を参考にしているのですが、ガリアス・ブラーク染色で硝酸ランタン液を使用する工程があるのですが、関さん方のプロトコルでは見られません。特に必要のない行程でしょうか?

ガリアス染色では非特異的反応を小さくするために切片を酸化剤で酸化する行程があります。過ヨウ素酸水溶液、硝酸ランタン水溶液、過マンガン酸カリウム水溶液が酸化剤として用いられてきております。 私はその中でも劇的に非特異的反応を抑えることができる過マンガン酸カリウム水溶液を使用しております。 この場合、硝酸ランタンは作用がかぶるため使用する必要はありません。

ミトコンドリア筋脳症の腸腰筋のパラフィン切片でゴモリ・トリクローム染色を行いたいと考えております。(赤色ぼろ繊維を染めたいと考えております)このサイトで掲載されている方法で染めることは可能でしょうか?

筋肉の標本を取り扱った経験がないので筋肉疾患の専門医におつなぎいたします。

GFAPはどの抗体を使っていますか?

anti-Glial Fibrillary Acidic Protein mouse monoclonal, GF 12.24, lyophilized, purified を使用しております。

βAPPを染めているのですがよく染まらないので抗体を教えて欲しい

Anti-Alzheimer Precursor Protein A4, clone 22c11 を使用しております。