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テクニカル

的確な病理診断のために

ミッション

病理診断は標本の質に大きく左右されます。そのため、細胞成分や病変などを正しく反映した標本を作成することは重要なことです。
私たちは、神経病理の分野で、正しい標本を作成するための知識と技術の普及に取り組んでいます。

不適切な染色像が誤診を招く

右図は小脳のヘマトキシリン・エオジン染色標本です。中央にはプルキンエ細胞が2つあります。小脳をヘマトキシリン・エオジン染色で染めると、正常なプルキンエ細胞ならば核は青紫色に、細胞質はピンク色に染まります。
ところが、この2つのプルキンエ細胞は細胞質と核が共に濃い赤い色をしており、また、核、細胞質共に萎縮しているように見えます。
従って、これらプルキンエ細胞は正常とは言えず、細胞質が赤くなり萎縮する虚血性変化と診断する人も多いと思います。
しかし、これは虚血性変化ではありません。実は、劣化した染色液を使用したため、本来染まるべき色に染まらなかったにすぎません。これは、不適切な染色像が誤診を招く一例です。

特色

大型脳標本の作成

私たちは、全国的にもめずらしい、大型脳標本を作成する研究施設です。
大型脳標本は病変初発部位から、病変がどのように進展していったのか一目瞭然として把握できます。
また、生前の画像検査(CT, MRIなど)との対比が容易です。

中枢神経系の染色

中枢神経系組織には、髄鞘や神経突起など一般組織にはない特異的な構造があります。
これら特異的な構造は、特殊染色法で検出することができます。
私たちは、組織の成り立ちを概観するヘマトキシリン・エオジン法と複数の特殊染色法を組み合わせて中枢神経系の病理診断を行っています。

目次

10

⑩ 薄切

組織を染色し顕微鏡で観察するために組織を薄く切りスライドグラスに貼付ける処置

スタッフ