⑥ 脱アルコール(中間剤処理)

パラフィンはアルコールに混ざらないため、アルコールにもパラフィンにも混ざり合う液=中間剤(クロロホルム、キシレンなど)で組織内のアルコールを置換する。

方法

  • クロロホルムⅠ〜Ⅳ槽まで準備する。
  • アルコールから組織片を出し、濾紙などでぬぐってからクロロホルムⅠ槽へ入れる。
  • 小さな組織はカゴに入れてクロロホルム槽に入れる。
  • 組織はクロロホルム液の表面に浮くため、乾燥を防ぐためにガーゼで組織を覆う。
  • カゴに入らないサイズの組織はカゴに入れずにクロロホルム槽に入れる。
  • 特に大きな組織はシャーレを利用する。
  • シェイカーなどで震盪しながら行う

脱アルコール時間

※キシレンを用いる場合、組織を長くいれると硬くなる。

脱アルコール時間の目安

脱水行程

使用液組織のサイズ
クロロホルムⅠ
クロロホルムⅡ
クロロホルムⅢ
クロロホルムⅣ

※ クロロホルムは毎回新しい液に交換する必要はない。Ⅰ槽を2、3回使用して廃棄し、Ⅱ槽以降の液を順次繰り下げⅣ槽を新しい液に交換する。