組織の全体像を把握するために核を染色する染色法。通常は、免疫染色やガリアス・ブラーク染色、ベルリンブルー染色、コッサ染色などの染色法と組み合わせて用いる。核染色を組み合わせることで、これら各種染色法で検出された病理構造物の局在が識別し易くなる。組み合わせの上で重要なことは、核染が組み合わせた染色の邪魔をしないことである。したがって、組み合わせた染色の色調とコントラストの良い核染を選ぶ。
リン酸化タウの蓄積が茶色に検出されている。ヘマトキシリンによって核は青く検出されている。
老人斑の変性突起と神経原線維変化とニューロピルスレッドが黒色に検出されている。ケルンエヒトロートによって核は赤く検出されている。
へモジデリンを貪食するマクロファージが青く検出されている。ケルンエヒトロートによって核は赤く検出されている。
1 | 免疫染色のDAB発色 | ||
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2 | 流水洗 | 水道水 | |
3 | 水洗 | 蒸留水 | |
4 | 染色 | ヘマトキシリン染色液 | 1分 |
5 | 流水洗 | 水道水 | 15分 |
6 | 脱水 | 95%エタノール | 5分 |
7 | 脱水 | 100%エタノール | 3槽、各5分 |
8 | 透徹 | キシレン | 3槽、各10分 |
9 | 封入 |
※ 5%硫酸アルミニウム液を先に調整してからケルンエヒトロートを加える。約5分間煮沸する。冷却後濾過する。この溶液は長期間の保存には向かない。作ったらすぐ使うこと。
1 | ガリアス・ブラーク染色終了 | ||
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2 | 流水洗 | 水道水 | |
3 | 水洗 | 蒸留水 | |
4 | 染色 | ケルンエヒトロート染色液 | 1〜5分間 |
5 | 流水洗 | 水道水 | 10分 |
6 | 脱水 | 95%エタノール | 素早く |
7 | 脱水 | 100%エタノール | 3槽、各5分 |
8 | 透徹 | キシレン | 3槽、各10分 |
9 | 封入 |
※ 脱水時、低濃度エタノール中では色素が落ちるのでゆっくりしない。