⑫ 染色

神経病理解析室で用いる核染色の組み合わせ

組織の全体像を把握するために核を染色する染色法。通常は、免疫染色やガリアス・ブラーク染色、ベルリンブルー染色、コッサ染色などの染色法と組み合わせて用いる。核染色を組み合わせることで、これら各種染色法で検出された病理構造物の局在が識別し易くなる。組み合わせの上で重要なことは、核染が組み合わせた染色の邪魔をしないことである。したがって、組み合わせた染色の色調とコントラストの良い核染を選ぶ。

1.免疫染色とヘマトキシリン

リン酸化タウの蓄積が茶色に検出されている。ヘマトキシリンによって核は青く検出されている。

2.ガリアスブラーク染色とケルンエヒトロート

老人斑の変性突起と神経原線維変化とニューロピルスレッドが黒色に検出されている。ケルンエヒトロートによって核は赤く検出されている。

3.ベルリンブルー染色とケルンエヒトロート

へモジデリンを貪食するマクロファージが青く検出されている。ケルンエヒトロートによって核は赤く検出されている。

ヘマトキシリンによる核染色

ヘマトキシリン染色液(マイヤーのヘマトキシリン)

染色手順

1免疫染色のDAB発色  
2流水洗水道水 
3水洗蒸留水 
4染色ヘマトキシリン染色液1分
5流水洗水道水15分
6脱水95%エタノール5分
7脱水100%エタノール3槽、各5分
8透徹キシレン3槽、各10分
9封入  

ケルンエヒトロートによる核染色

ケルンエヒトロート染色液

※ 5%硫酸アルミニウム液を先に調整してからケルンエヒトロートを加える。約5分間煮沸する。冷却後濾過する。この溶液は長期間の保存には向かない。作ったらすぐ使うこと。

染色手順

1ガリアス・ブラーク染色終了  
2流水洗水道水 
3水洗蒸留水 
4染色ケルンエヒトロート染色液1〜5分間
5流水洗水道水10分
6脱水95%エタノール素早く
7脱水100%エタノール3槽、各5分
8透徹キシレン3槽、各10分
9封入  

※ 脱水時、低濃度エタノール中では色素が落ちるのでゆっくりしない。