⑨ 台木につける

パラフィンに包埋した組織片をミクロトームで薄切するために、パラフィンを適当な大きさに切って台木につける。

方法

  • 一つの包埋皿で複数個の組織片を包埋した場合、組織片を一つ一つ切り離す。
  • 電気焼きごてで組織片の間に直線の溝をつけて割る。
  • 一つずつ切り離した後、組織片の周囲のパラフィンをナイフで削り組織片の周囲5mm〜1cmほどの幅にパラフィンを残す。この際、ミクロトームの刃があたる右上角部のパラフィンは少し多めに残しておくと薄切しやすい。

※ここで削りとったパラフィンは回収して溶かし再生パラフィンとする。

  • ブロック底面のパラフィンもナイフで削り平になるようにする。
  • ブロックに標識番号を油性ペンで書き込む。
  • スライドガラスに収まるように組織周囲のパラフィンをナイフで削る。
  • 組織片のサイズに適した台木を選び、台木に組織片についた番号を記入する。
  • 電気焼きごてで台木につける面をなでて少し溶かし、台木に押し付ける。
  • パラフィンと台木の接するあたりを焼きごてでなでつけて、しっかりと固定する。
  • 台木に付着した余分なパラフィンをナイフでこそげ落とす。
  • 完成
  • 大きなブロックは台木につけない。薄切する度に台木につけ、薄切終了後に台木から取り外す。
  • ブロックの裏側にマジックペンで標識番号を記入する。