老人が転倒による頭部外傷によって生じた硬膜下血腫が慢性に経過したもので、血腫の周りには結合組織が形成され、血腫自体が被包されたものである。臨床的には外傷の既往が同定できない場合も多く、また、剖検によって初めて検出される程度のものも多い。そのような場合は、硬膜がヘモジデリンによって黄褐色調になっていることが多く、結合織からなく膜構造を被っていることがある。