BioJapan 2017

プレゼン資料

( A pair of ID/password is required )

プレゼン資料

データベース紹介

これらの活用シーンとしては、医師、研究者、学生などの学習、手術現場での活用、画像検査などの他の臨床検査との対比、さらには、疾病の病態などをわかり易く発信するための社会貢献、という活用も視野に入れています。

さて、我々が保有しているホールスライドイメージのコンテンツについての紹介ですが、これまでほぼ全ての神経疾患の病理標本や手術標本に由来するデータを約2,500件作成しています。このような豊富なデータを保有している施設は、日本はもとより、世界中でもないと自負しています。

これらストッックデータの一例を紹介します。スライドは、てんかん外科治療の対象となる脳形成異常のホールスライドイメージのサムネイル画像です。それぞれをクリックすると、大容量データを拡大、縮小しながら閲覧することが可能です。これらを、約2,500件を保有している、ということです。

これらのひとつの活用例をご提案したいと思います。スライドにありますのは、てんかん外科手術で切除された大脳組織で、神経細胞の異常(異型)が観察されますが、異常細胞が豊富で明らかに診断できる部位と、異常細胞が少なく、見落としてしまうような微細な病変が混在していたりします。このような違いを、人工知能で識別できると、属人的な専門家の経験知に頼らずに、正確な診断をすることができるようになってきます。

てんかん外科手術例の約25%は、未知の微細な脳病変が潜在していると考えられており、それらを解明するアプローチに、我々が保有するホールスライドが役立つことは間違いありません。

それでは、どのような神経疾患のデータを作成することが可能か、ということですが、脳神経病理標本ライブラリとしては、ほぼすべての脳神経疾患の標本を保有しています。円グラフは、大きなカテゴリー別の内訳を示しています。

それぞれの大きなカテゴリー内の内訳の例ですが、かなり希少な疾患もありますので、非常に貴重なホールスライドイメージを作成し提供することが可能です。