2019/08/23

☆ロンドン上空、変わりなし

Tweet ThisSend to Facebook | by 新井 信隆
今朝、ダブリンからヒースローに戻りました。アイルランドの国営航空会社のエアリンガスの、乗客200人弱の小型飛行機です。中央の通路を挟んで左右3席づつ。結構狭い。全て同じシートなので、アイルランド側のビジネスなどでのVIPは、母国のフライトを利用せずに、ブリティッシュエアウェイを利用するのかな、と余計なことを考えていましたが、あっという間にロンドン上空に到達していました。今年7月に上梓した「マクロ神経病理学アトラス」の序文に、以下の文章を書きました。

(以下、序文冒頭)
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平成になって数年後の1992年,Prof. Peter L. Lantos率いるロンドン大学精神医学研究所・神経病理研究室に留学した.小学校低学年の2人の子供と私たち,一家4人で成田を発ち,やがてロンドン・ヒースロー空港へ着陸した.直前に上空から見下ろした夕方の住宅地は,もう秋になっていたので日も早く暮れ,さらに,光量に乏しい黄色の街灯のためだろうか,暗闇に浮かぶ“古ぼけた電球の海”のように見えた.初めて目にする不思議な光景であり,それがロンドンであろうがなかろうが,そんな予備知識がなくとも,心に刻まれた.(続く)

全文はこちらから
https://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=89578#preface
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ロンドン上空はあれから何度も飛んでいるものの、改めて日中に見てみると、昼と夜の違いだけで、特に何も変わっていないのだなあ、と感慨深く思いました。変わったところと言えば、ロンドン東側がロンドンオリンピックで開発されて、それらの施設はちょっとだけ垣間見えるくらいでしょうか。自分もあの頃の気持ちを忘れてはいけないのだなとつくづく思う今日この頃です。さて、私の夏休みは、明日朝ヒースローを発つ「日本への帰国便」までです。来週は日本デジタルパソロジー研究会(浜松)など、また前を向いて頑張って進んで行きたいと思います。
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