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第46回 日本てんかん学会・教育講演
難治性てんかんの外科病理診断の標準化
〜 データベースを用いた合意形成イニシアチブ〜
東京都医学総合研究所
脳発達・神経再生研究分野 分野長
脳病理標本リサーチセンター 統括マネージャー
新井信隆

はじめに

合意形成 Consensus Building

てんかん原性脳形成異常の病理診断基準は、やや曖昧なところがあり、画像情報、臨床情報の管理者と一定のコンソーシアムを形成しながら、合意形成してゆくことが重要と思われます。がんの病理診断は“取り扱い規約”があり、脳腫瘍もWHO分類があり、問題点は適宜改訂されてゆきます。一方で、てんかん原性脳形成異常の代表である限局性皮質異形成(focal cortical dysplasia; 以下FCD)では、なぜパタン診断になってしまうのか、という点を克服する必要があると思われます。

ILAE の合意形成アクション

後述する2004年のPalminiの分類が一定の役割を果たしたのち、ILAE Neuropathology Task ForceはFCDの新しい病理分類を提唱し(2011)、また、その分類の診断一致度を検証してきた(2012)。

このILAEの診断標準化アクションの日本版を行うため、脳神経病理データベースの中に「てんかん外科病理」のルームを作成し、診断についての試行錯誤をルーム会員にオープンにしながら、一定のコンセンサスが得られる簡便なてんかん外科病理診断基準を作成してゆく予定にしています。