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第35回日本てんかん外科学会
A trial of standardization of pathological diagnosis using virtual slide digital database
てんかん外科病理データベースの活用による診断の標準化
Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science Director, Department of Brain Development and Neural Regeneration Manager, Brain Pathology Research Center
Nobutaka Arai, MD, DMS
東京都医学総合研究所 脳発達・神経再生研究分野 分野長 脳病理標本リサーチセンター 統括マネージャー
新井信隆

東京都医学総合研究所・脳病理標本リサーチセンターとは?

H23.4〜 東京都医学総合研究所(世田谷区) Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science

 てんかん外科治療の対象となる脳形成異常の代表である限局性皮質異形成(Focal cortical dysplasia)は、もともと1976年に発表されたTaylorらの論文で記載されたものであるが、その後、Palminiらによって提唱されたfocal cortical dysplasiaの診断基準が、Taylorらが原著論文で紹介したFocal cortical dysplasiaの範囲を超える脳形成異常までもを含むことになり、大きな混乱が生じた。そのような混乱を是正するために、国際抗てんかん連盟(ILAE)ではNeuropathology Task Forceを組織して、専門家による診断コンセンサス作りを行っているところである。

コンセプト Concept

 世界中張り巡らされている情報通信網、新しいデバイスであるバーチャルスライド機器、豊富な脳標本が揃ってはじめて、ユビキタスな教育・研修・診断システムを開発・提案することができる。これがこの事業の基本的なコンセプトである。

医学研・脳神経病理データベースを構築中

 医学研には、これまでの都立病院などとの共同研究の結果として、豊富なヒト脳病理標本が保管されている。それらをバーチャルスライド機器で高精度スキャンしたデジタルデータをサーバに搭載し、インターネットからのアクセスが可能なシステムを構築しているところである。

様々なシーンでのユビキタスな利活用のポテンシャル Ubiquitous utilization in various scenes

 サーバに搭載されたデータはインタネットを介して、医療スタッフ、学生などの教育・研修に活用できるほか、一般人にわかりやすく病気のメカニズムを解説することもできる。また、医療の現場でも、遠隔からデジタル教科書であるデータベースの情報をキャッチすることにより、より精度の高い医療を推進することもできる。神経画像データとのコラボレーションができれば、幅広い情報提供に繋がる。

データベースのページ(発表当時) Ubiquitous utilization in various scenes

 以下にデータベースのトップページ、およびそれぞれのメニュのトップページを示す。

東京都ブレインデジタルネットワーク構想 Tokyo Brain Digital Pathology Network

 医学研・脳病理標本リサーチセンターと各領域のネットワークを開拓・強化することにより、東京都でのブレインデジタルネットワークの構築を目指し、それにより、医療の質の向上に資する事業を展開しているところである。

Demonstration of virtual microscopy to web-access brain pathology database From here to Brain Pathology Research Center