2019/12/13

☆All of that is behind me now

Tweet ThisSend to Facebook | by 新井 信隆
1990年代の前半、わたしはロンドンのInstitute of Psychiatry, Department of Neuropathologyに滞在していました。研究所の隣は、てんかん外科で有名なモーズレー病院がある、いわゆるモーズレーキャンパスでした。

教授はProf.Peter Lantos、秘書さんはMrs.Kemp、そして医局長的な役割を担っていたのがDr.Nigel Cairns。ケアンズは、長身でお育ちのよい御坊ちゃまというような風情で、わたしの世話係もやってくれていて、わたしが何を頼んでも、尋ねても、Pleasure、My Pleasureと言って、嫌な顔をひとつさせずに接してくれたことは、今でもよく覚えています。

昨夜、彼のもとに、英語版ウェブサイトの宣伝もかねて、本当に久しぶりにメイルをしたところ、近況を知らせてくれました。

Prof.Lantosがリタイアしたのち、彼は英国を離れ、米国セントルイス大学の教授になり、長い間、解剖のオンコールを一年中、勤める大変な仕事をしていたようですが、今年、リタイアして英国に戻り、南部のエクセターにある大学で神経病理の教授に就任した、とのことでした。

米国でのハードな毎日から解放されて、今はこじんまりとした大学のラボで、若者と一緒に研究ができそうだ、とうれしい気持ちが手に取るようにわかるメイルでした。

その文章の中に、標題の「All of that is behind me now」が書かれていました。すべては、過去のこと。いろいろなストレスから解放されて、ようやく自分の家に帰ったような気分なんでしょう。分かります、分かります。

わたしもいつか、All of that is behind me nowと言えるときが来て、森の中でのんびりキャンプでもしたいものですが、果たしてそれはいつになるのやら・・・
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