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外傷の仕組み
腫れて圧迫される仕組み

外傷の仕組み

びまん性に軸索が損傷する

鈍的頭部外傷のうちには、明らかな脳挫傷や出血を臨床的に捕えられないにもかかわらず、意識障害、運動障害などが遷延し、重症化に至る症例もあります。これは、受傷時における外力が脳を頭蓋内で大きく移動することによって生じる軸索、特に長い神経路の軸索障害によるものと考えられています。

大脳皮質の神経細胞の軸索は、同じ側の別の領域の神経細胞に投射するもの(連合線維)、大脳から出て脳幹や脊髄の神経細胞に投射するもの(投射線維)、そして、反対側の大脳皮質の神経細胞に投射するもの(連合線維)があり、後者は大脳では脳梁という通り道を形成しています。

このような病態の場合、脳梁が好発部位のひとつです。軸索は断列され、残存する軸索には、時期によって、軸索腫大が認められ軸索牽引球(axonal retraction ball)と言われます。このような病態をび漫性軸索損傷(diffuse axonal injury)と言います。