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自閉症
はじめに

自閉症の脳そのものをつぶさに観察した研究は少なく、安易に結論づけるのことには慎重でなければなりません。実際にDarbyは1976年の研究論文において、33例の小児の自閉症を含む疾患群において、脳に共通した病変はないと報告しています。一方、これから紹介するような、非常に軽い病変が研究報告されてきたことも事実です。

近年、様々な実験動物における自閉症研究は日進月歩の勢いで進んでいますが、それらの知見がただちにヒトの病態を現していると言えば、それはかなりギャップのある考え方に陥ってしまいます。ここでは、これまでのヒトの自閉症患者の脳そのものを顕微鏡で観察した科学的研究の論文を要約して紹介します。そのような情報は一般には極めて少ないですので、実験動物での研究などとの関係を考える際の参考になることを期待しています。

参考文献:
  1. Darby,J.K.: Neuropathologic aspects of psychosis in children. J.Ausism Child Schizophr.,6:339-352, 1976.