作業工程
- 医学研には約5,000例に及ぶ神経疾患の標本の蓄積がある。これらのうち、代表的な脳病変の標本を高精度スキャンしてVSオリジナルデータ(約2,500件)を作製し、さらに、ウェブ閲覧可能なデータへの変換に加え、閲覧利便を向上させる解説情報を書き加える工夫を施している。
- パソコンモニター上で視野の位置変更や拡大・縮小が可能であり、顕微鏡いらずの標本観察システムとなっている。1件が数万ギガバイトと大容量であるが、インターネットにおいてストレスフリーで閲覧する画期的なシステムを作り上げることができた。
- 経年劣化した標本資産については、修復のために再封入したり、それでも修復ができない標本の場合は、パラフィンブロックを再切(リカット)して標本を新たに作成している(担当:主席・関絵里香、主任・小島利香、非常勤・江口弘美)。
- ガラス標本をスキャンしたデータをインターネット閲覧用に加工するだけでなく、データそのものに解説情報を書き込んだ画像データを拡大・縮小して閲覧する作業も行っている(非常勤・八木朋子)。さらに、画像データの理解を深めるため、メディカルイラストや、染色やブレインカッティングなどの作業動画、および、神経解剖や細胞病理の理解を助けるアニメーションも作成している(非常勤・八木朋子、非常勤・山西常美)。
- これらのデータは、保守契約をしているレンタルサーバに搭載しているが、すべてスタッフがHTMLで作成しているため、修正や追加などが臨機応変に出来る体制になっている。
