診断基準を創出・検証するための運用
- インターネット接続しているデータベースのサーバに、検証対象の画像データを搭載し、世界中から指定した専門家がレビュー(診断投稿)をする仕組みを運用することにより、診断基準が確立していない疾患領域での診断一致度を検証することが可能である。
- 実例として、筆者(新井信隆)は、国際抗てんかん連盟(International League Against Epilepsy; ILAE)の神経病理作業部会のメンバーとして、上記のような、インターネット接続サーバを利用した検証作業に参画して、てんかん病理診断の基準創出に関する論文を共同で発表した(Coras et al.Good interobserver and intraobserver agreement in the evaluation of the new ILAE classification of focal cortical dysplasias.Epilepsia. 2012 Aug;53(8):1341-8)。
- 現在、同様の仕組みを本データベース内で作製中であり、近いうちに、脳形成異常、脳腫瘍病理の診断基準の均霑化の取組みを開始する予定である。
