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2017 夏のセミナー・神経病理ハンズオン開催報告

平成29年7月24日から27日までの4日間、恒例の夏のセミナー・神経病理ハンズオンを行いました。

毎年蒸し暑い中、参加者の皆様の“やる気”には敬服致します。参加者のバックグラウンドは、病理2名、法医学2名、神経内科3名、精神神経科2名でした。いずれも比較的若手の初学者でしたので、主催者としても実習がしやすかったと思います。

また、3年前から導入しているマルチモニターを用いたバーチャルスライドでの観察対象のインストラクションも好評でした。

24日:

神経病理解析室のスタッフの小島さん、関さんが、それぞれ、デジタルパソロジー総論と受講者用のデジタル実習ルームの利用法についての、各種染色法と正常像についてのレクチャーを行いました。そのあと、筆者(新井)が、基本的な見方の説明と、循環障害や感染症(炎症性病変)の修飾病変について概説しました。初日は、受講者も講師陣も、緊張します!

25日:

午前中はシヌクレイノパチー(パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症など)、トリプレットリピート病(脊髄小脳失調症、マチャド・ジョセフ病、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、ハンチントン病など)のレクチャーと標本観察を行いました。慣れない人は、すでに顕微鏡酔いと格闘しています。

午後は、埼玉医大病理の石澤圭介先生に招聘講師として来ていただき、アルツハイマー病、タウオパチー(進行性核上性変化、皮質基底核変性症、ピック病など)、運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症)、前頭側頭葉変性症(TDP-43プロテイノパチー)について、濃密なレクチャーをしていただきました(パワーポイント150ページ以上!)。標本を観察する受講者も、そろそろ煮つまって来るころです。

26日:

午前中は、様々な脱髄疾患(多発性硬化症、進行性多巣性白質脳症、エイズ脳症など多数)のレクチャーと標本供覧を行いました。脱髄疾患は、髄鞘が一義的に障害される疾患の総称であり、髄鞘破壊に比較して軸索が保たれているところを確認するところが実習ポイントになります。また、付随して出現するウイルス封入体や特徴的な病理変化についての実習も重要です。

午後は、大分大学小児科の宮原弘明先生にご来所いただき、脳の発生プロセスや、各段階での障害における表現形の形成異常病変について包括的なレクチャーと標本解説をしていただきました。また筆者は、てんかん外科病理についてのレクチャーと標本供覧を行いました。

3日目の午後は、例年本セミナーのピークにあたり、受講者にとっても、いちばんキツくなる頃で、その時に様々なバリエーションのある脳形成異常をマスターすることは、なかなか難しいと思いますが、貴重な機会ではないかと思います。

27日:

最終日の午前中は例年、自由検鏡タイムにしています。これまでに見切れなかった標本を観察したり、特に興味のある疾病などについての質疑に充てる時間帯です。

午後は毎年、防衛医大法医学の原田一樹先生に来ていただき、頭部外傷についてレクチャーをしていただいています。頭部外傷は神経病理の基本中の基本です。毎年最終日になってしまっていますが、欠かせないカリキュラムになります。特に、急性期軸索損傷に見方は、病理解剖症例ではなくて司法解剖症例でなければ経験できませんので、とても貴重なレクチャーとなります。

以上、4日間の報告です。受講者の皆様、講師の皆様、また、マルチモニターの会場設営を全面的に担当していただいている植木さん、八木さんに感謝申し上げます。ありがとうございました!


夏のセミナー・神経病理ハンズオンのお問い合わせはこちらまで!

公益財団法人 東京都医学総合研究所 神経病理解析室 新井信隆
E-mail:patho-db 【特定電子メール法に基づく表示】広告メール、迷惑メールの送信はお断りします。

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